個人加盟労働組合ユニオン千葉



退職勧奨(海運会社代理店社員)




労働相談内容 

従業員40数名の海運会社代理店社員50代後半が相談に訪れ加入しました。
会社に入って10年ほどの社員でした。70才の監査役の退職勧奨に耐え切れず会社に退職する旨連絡したとの事でした。退職勧奨の理由は仕事の間違いが多い、各部署を回したがどこでも仕事ができないので減給の上簡単な仕事に回すか退職したらどうかと迫られたとの事です。第1回団体交渉は東京虎ノ門弁護士事務所で開催。
会社側取締役、監査役、総務部マネージャー、弁護士の4名、マネージャーは40代の中国人の女性でした。この会社は中国人が社長の会社でした。
ユニオン千葉側当該組合員、書記長代理、執行委員長の3名。問題は退職金支払い問題と有給休暇分給料の支払い問題残業代でした。退職金は監査役が辞めるのであれば退職金を50%増しで出すと退職勧奨の際当該社員に話したにもかかわらず言った覚えが無いと主張したのです。言った言わないの話し合いが長く続きました。
有給休暇については退職の意思表示をした日が退職日とする会社側と有給休暇届を出しているのでそれを消化した日が退職日であるとの意見が食い違いました。会社は有給休暇分を支払わない主張を行いました。在籍した弁護士は民法によればどうだとか、労働問題を話しているのにかかわらず労働基準法では無く民法、民法と繰り返し話を混乱させるだけでした。
以前に中国人が社長の会社での団交で担当した時の弁護士が「運転手は車を管理しているから管理職だ」と言い張った事がありました。その時はすぐ労基署に申し立て弁護士はすぐ労基署に呼ばれると言う案件もありました。どうも中国人社長の会社は弁護士の考えか中国人社長の考えかわかりませんがおかしな事を主張するようです。
有給休暇の件は次回団交に繰越す事にし退職金の件もまとまらず次回に持ち越す事にしました。残業代請求はその時点で請求書提出していなかったので次回団交迄に提出する事にしました。2回目団交はユニオン千葉事務所で行い議題は順番として有給休暇の支払い問題、残業代、退職金金額の問題でした。会社側は同じメンバーが出席、ユニオン千葉は書記長代理に変わり、社労士資格を持つ女性組合員が出席、当該組合員、執行委員長は続けて出席です。
団交が始まった瞬間会社側は残業代は一切無い、請求書に記載された時間は嘘だろうとけんか腰です。まず有給休暇の支払い問題からやろうと主張するにもかかわらず残業代はゼロだ、残業代は上司の届を出してからでないと認められないとの主張です。当該が早く自宅に帰ると食事の用意をしなければならないのでわざと職場に滞留しているのではないかなどと言い出すしまつです。おとなしい当該もエキサイトし大声での話し合いというか罵り合いが続きました。2回目団交も結論が出ないまま終了。
3回目団交は弁護士事務所で開催、会社側は監査役が不在で3名、ユニオン千葉も当該組合員と執行委員長の2名です。最初は厳しい話し合いが続き弁護士が労働審判に出す分厚い書類を提示し、ここでまとまらない時は労働審判を行いますと宣言しました。当方は当然受けて立ちます、まずその前に話し合いをしましようと団交を始めました。以外にも会社側は妥協点を歩みよって来たのです。今迄の話し合いとは違い一応満足出来る条件で話がまとまりました。
話し合いが終了した時取締役と弁護士から「我々も大変だったんですよ、この件は役員会にかけて決まりました」と話をして来ました。2回目団交の時の血走った発言とは打って変わったおだやかな話しぶりです。話を聞くと中国人社長の考え方がいいか、悪いかは別問題としてやはり一般的日本人とは違うようでした。


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